[好評連載中] 樹木医による「土壌のアルカリ化問題」早わかりガイド(全12回連載)―建設現場で活用できる「土壌のアルカリ問題」についてまとめました―

「建設現場」「埋立地」「法面」で緑化の計画をご検討の方 建設現場で実際にアルカリ化した土壌でお困りの方にも朗報です

  • ■ 現場の土壌がアルカリになっているかどうか不安だ
  • ■ アルカリ化している現場発生土を「ローコスト」で改善を行いたい
  • ■ アルカリ土壌の改良方法について具体的に知りたい!
  • ■ 土壌のアルカリ化について分かりやすく会議で説明したい!

建設工事現場では、近年ゼロエミッション化(廃棄物をゼロに近づける活動)や、建設工事に係る資材の再資源化に関する法律(建設リサイクル法)を受け、廃棄物を有効利用する動きが活発化しています。植物のための土壌は、外部から搬入していた良質な土壌から、コンクリート塊が多く混じった「残土(場内発生土)」になるケースが多くなり、大規模な土木造成地では、地盤安定処理のために大量のセメント系固化材が使用されるなど、都市の土壌や植物を取り巻く環境が急速に「アルカリ化」に向かっています。

この「土壌のアルカリ化問題」に20年も取り組んできた樹木医がいます。その名は木田幸男。これまでの経験を生かし、建設現場で活用できる「土壌のアルカリ対策」について、具体的な内容をもとに分かりやすくご案内いたします。現場や計画段階で「土壌のアルカリ化」を懸念されている方には、参考になる情報が含まれていると思いますので、ぜひ問題解決の糸口を探してください。

樹木医による「土壌のアルカリ化問題」早わかりガイドは、全12回の連載形式となります。以下のコンテンツの中から、興味のある分野をご覧下さい。アルカリ対策分野について全体像を把握されたい方は、ぜひ第一話よりご覧下さい。

アルカリ化している現場発生土を「低コスト」で改良する手法について→「アルカリメイト」

[第一回] 今アルカリ問題が急増している

最近、問合せが増えている「土壌のアルカリ化」。私がこのアルカリ問題に興味を持った19年前は、もっと違った問題が論議されていました・・・。

2007年4月掲載

[第二回] コンクリートのpHは12.6

人為的アルカリ障害土による問題現場について、過去東邦レオで対応してきたデータからみると、アルカリ障害土全体の76%がセメント系障害でした・・・。

2007年4月掲載

[第三回] 粘土の少ない土壌は、アルカリ化に要注意

アルカリ化の原因物質となるセメントの主成分を赤土、関西のマサ土、海砂など6種類の土壌にどれだけ加えたら、pHはどう変化するか実験してみました・・・。

2007年4月掲載

[第四回] アルカリ土壌は、本当に植物生育に影響を及ぼすのか

pHを調整した各土壌にハツカダイコンを植えて根の生育を観察すると、アルカリ障害が植物生育に影響を与えることが見えてきました・・・。

2007年12月掲載

[第五回] アルカリ土壌は、将来厄介な問題を引き起こす

なぜ「アルカリ土壌」は改良しないといけないのでしょうか?アルカリ障害の怖いところは、植物を長時間かけて駄目にしていくところです・・・。

2007年12月掲載

[第六回] アルカリ土壌に合う植物ってあるの?

日本で見かける樹種の中に「アルカリ土壌」でも生育する植物はあるのでしょうか?代表的なものを一覧表にまとめてみました...。

2007年12月掲載

[第七回] 腐植含有量って、有機物の質を表さないの?

アルカリ土壌の改良に効果のある「有機物」。そのメカニズムについて考えてみました。特に代表的な「腐植」について紐解いてみると...。

2007年12月掲載

[第八回] フミン酸とフルボ酸

アルカリ改良に利用される肥料などの有機物。これらはどのように「腐植」へと変化していくのでしょうか?少し詳しく調べてみると...。

2007年12月掲載

[第九回] 緩衝のメカニズムとその数値化

なぜ「有機物」や「腐植」がアルカリ土壌に役立つのでしょうか?そこには「緩衝能」といわれる能力が影響します。実験で詳しく調べてみると...。

2007年12月掲載

[第十回] アルカリの新改良工法を開発

アルカリ土壌の改良には、「有機物」のほかに「化学的」な対策が必要でした。そこで数々の実験を行ううちに、新発想の技術が生まれました・・・。

2007年12月掲載

[第十一回] これからのアルカリ中和剤に必要な要素

現場でアルカリ土壌が発生した場合、具体的には、どう対応したらよいのでしょうか?従来の工法と新技術でどう価格が下がるのか検証しました・・・。

2007年12月掲載

[第十二回] アルカリ改良は、正しい原因の把握から(最終回)

まだまだ技術の普及が進んでいない「アルカリ土壌問題」。都市のコンクリート化が進む中、造園・土木・建築に携わる方々にぜひ伝えたいことは・・・。

2007年12月掲載

執筆者プロフィール 木田幸男

1949年生まれ。昭和49年東邦レオへ入社。緑化関連事業部創設、土壌・緑化技術の研究および資材開発を主業務とする。現、専務取締役。日本造園学会全国大会分科会などに話題提供者として参加。産官学の緑化技術のパイプ的役割を果たす。(理学博士、技術士[都市及び地方計画]、樹木医[No.26]、日本緑化工学会理事、元日本樹木医会副会長)